腰壁に竹を張りました。最近はプラスチックの竹が多いですが、うちは本物です。火炙り竹といって、青い竹を電熱ヒーターの窯であぶって青い色を抜いて仕上げます。竹の油が出てきて艶があります。普通の白い竹はお湯に苛性ソーダを入れて炊きだして青い色を抜いていますので脂分が無くなって、艶がありません。
今回は真鍮釘で止めました。
昔の本トクサ張りでしたら1日で
2、3本くらいしか進まないと思います。隣の座敷の腰壁は本トクサ張りでした。100年近く経っても材料の竹が傷んでいるくらいで、雨の掛りが少ないところはあまり傷んでないのがすごいですね。立派な見本がそばにありますので、平成の竹張りも、節のところで隙間が空かないように、鑿と刀で削りながら隙間を少なく、隣の竹に少し重ねるように癖を拾いながら張っています。
昔の大工の手仕事には敬服します。
本物の自然素材を使った家づくり 猪谷工務店のページはこちら