上棟式お祝いの折り詰め弁当をいただきます。昔から鯛とお祝いと書かれたかまぼこ、海老の揚げ物、その他いろいろなお料理に、赤飯が付き、2合瓶がセットです。大工さん達の家では今日の現場の話しで団欒でしょう。50年も前の話で恐縮ですが、大工棟梁の父が上棟式の夜に酔って帰ってきて、食卓で折り詰めを頂きながら、仕事の話を聞かされました。今日の丸太は重くて大変だったとか、墨付けが間違いなく順調に棟が上がったとか、解らないながら、兄弟揃って、興味深く、聞いたものです。これも、日本の古き伝統文化の一つとして、家づくりを通し、残していきたいとおもいます。もちろん次の日の朝、父は、私達が起きる前に、現場へ出かけていました。大工の心意気も若い大工たちに引き継いでいかれるでしょう。